「近世」トランペット教室講師によるレッスン内容紹介。

.

ノアミュージックスクールトランペット教室講師によるレッスンノート。

まずは気軽に体験レッスン

体験レッスンは1,000円(税別)楽器がなくても大丈夫♪ 体験レッスンのご案内

トランペット教室TOP > レッスンノート一覧 > 近世
.
トランペット

近世

16世紀に入って、トロンバ・ダ・ティラルシ(Tromba da Tirarsi/独:Zugtrompete)という楽器ができた。これはトロンボーンと同じシステムで、スライド・トランペットといえる。大バッハの時代頃までの教会内で使用された。音程は長3度までしか下げられなかった。また、クラリーノ(Clarino) は17,18世紀頃ヨーロッパにおいて大変盛んになった高音域用のトランペットである。一見ホルンのように管を巻いて、3つの穴を開け、それを指で操作して、音程を変えることができるという誤解がなされることがあるが、穴のある実物や古文献が発見されたことはなく、トランペットにトーンホールを3つ程度開けて倍音の的中率を上げる方法が考え出されたのは20世紀のことである。また、渦巻き状であっても楽器の構造は普通のものと何ら変わらない。現代のオリジナル楽器メーカーや奏者は現代的要求に合わせて穴のある楽器を用いているにすぎない。

1511年の木版画には、フェルト・トランペット(felt-trumpet)とクラレータ(clareta)という2種の音域用のトランペットが現れる。前者は屋外用で低次倍音で信号業務を行う戦場トランペットであり、後者は高次倍音で野外トランペット楽団でトップパートを担当するための楽器であろう。このクラレータは当時ギルド(封建制)社会の特権として演奏されていた楽器で、非常に高い倍音を吹くことが特技とされた。バロック時代にはクラリーノと呼ばれるようになるが、特に高い技巧を獲得し、室内での旋律的演奏を行うようになり、室内トランペット奏者、コンチェルト・トランペット奏者、音楽的トランペット奏者とも呼ばれるようになった。その結果、オーケストラにも音楽的トランペット奏者をトップとする野外トランペット楽団の最小編成が祝典的な機会に編入されることが多くなっていく。この中での高音域の使用は1780年頃まで見られる。そして、野外トランペット楽団における高音吹奏は旋律的ではなくなるものの19世紀までドイツで見られる。

1760年には、ドイツ人のケールベルがクラッペン・トランペットを発明した。これはクラリーノとは違って、トランペットの形をしていて、しかも穴が4つ開けられており、そこに木管楽器のような鍵(キー)が付いている。ハイドンのトランペット協奏曲はこのような楽器で、穴が6つ開けられたもののために書かれた。

このように楽器の進歩と共にトランペット芸術も盛んになり、多くの作曲家によってトランペットの曲が書かれるようになり、特にバッハ、ヘンデルらによってトランペット音楽は最高潮に達したといえる。バロック時代までは宮廷の儀礼用として、トランペットがとくに重視され、イギリスではヘンリー8世が 14人、エリザベス女王が10人のトランペット奏者を抱えていたほどであった。またドイツにおいては一般市民がトランペットを加えた音楽を演奏する時には、特別に許可をもらわねばならなかった。教会内や自治権が認められた自由都市等の都市楽士は吹奏可能であった。そして宮廷に抱えられたトランペット奏者達は、特に高い地位が与えられ、給与面で他の楽器奏者よりも厚遇されていた。

.
.

トランペットのレッスンノート一覧

.
.
スタジオノア